対象はMX Master 3S Bluetooth editionのMX2300CR、MX2300CRd、同じ製品ページに掲載されるMX2300CRdaです。ほかのMX MasterやUSBレシーバー同梱版とは分けてください。

最初に型番・同梱品から使える接続方式を特定する

Bluetooth editionの接続方式はBluetooth Low Energy、または別売りのLogi Boltレシーバーです。同梱品はマウスとユーザードキュメントで、BoltレシーバーとUSB-Cケーブルは付属しません。販売店独自のセットは内容が異なる可能性があるため、手元の箱と購入明細も照合してください。

本体前側のUSB-C端子は充電用です。ケーブルでPCと本体をつないでも、有線マウスとしてのデータ接続には切り替わりません。

手元にUnifyingレシーバーがあっても、Boltの代用にはなりません。Bolt対応製品とUnifyingレシーバーは相互にペアリングできないため、レシーバー底面のロゴを確認してください。

症状を二つに分ける

  • ポインターも通常クリックも反応しない:電源、充電、Easy-Switchのチャンネル、BluetoothまたはBoltの接続から確認します。
  • ポインターと通常クリックは動くが、ボタン割り当てだけ動かない:無線接続を作り直す前に、Logi Options+とアプリ別プロファイルを確認します。ボタン割り当てやアプリ固有のカスタマイズはLogi Options+で行います。

以下はポインターが反応しない場合の順番です。各段階で動作が戻ったかを試し、戻ったところで後続の削除や再ペアリングは行いません。

1. 電源、充電、Easy-Switchのチャンネルを見る

本体底面の電源スイッチをオンにし、残量が少ない可能性があればUSB-Cで充電します。充電中も接続自体はBluetoothまたはBoltのままです。ケーブル接続だけでポインターが動く状態にはならないため、充電後もチャンネルと無線接続を確認します。

底面のEasy-Switchボタンを短く押し、接続したPCのチャンネルを選びます。本機は最大3台のコンピューターとペアリングでき、短押しでチャンネルを切り替えます。別の番号へ誤って切り替わっているだけなら、登録を消さずに戻せます。

2. Easy-Switchを3秒長押しして高速点滅へ切り替える

接続先のチャンネルを選んだら、Easy-Switchボタンを3秒間長押しします。選択した番号のLEDが高速点滅すると検出可能な状態です。ゆっくりした点滅や消灯のままなら、PC側で検索を続ける前に長押しをやり直します。

Bluetoothで使う場合は、PCのBluetooth設定を開いてMX Master 3Sを追加します。すでに別のPCを登録しているチャンネルへ上書きしたくない場合は、空いている番号を短押しで選んでから3秒長押ししてください。登録後は、その番号を選んだ状態でポインターと通常クリックを試します。

3. PCへ近づけ、干渉源を離してBluetoothを再起動する

接続が途切れる、遅れる、再接続を繰り返す場合は、マウスとPCを近づけます。次に、金属物、壁内の金属配線、PCの電源、Wi-Fiルーター、電子レンジ、コードレス電話、ワイヤレススピーカーなどから距離を取り、電池残量も確認します。

Windowsでは、Bluetooth設定でBluetoothをオフにし、数秒待ってからオンへ戻します。その後にマウスが動くか確認します。設定画面の名称はWindows 10とWindows 11で異なるため、使用中の版に合う項目を開いてください。

4. 登録を削除して再ペアリングするか、Boltでつなぐ

Bluetoothの再起動でも変わらない場合は、WindowsのBluetoothデバイス一覧から該当するMX Master 3Sの登録を削除します。次にEasy-Switchの使用するチャンネルを選び、3秒長押しでLEDを高速点滅させてから、Bluetooth設定で再度追加します。削除するとそのPCとの登録を作り直すことになるため、前段の確認後に進めます。

すでに別売りのLogi Boltレシーバーを持っている場合は、Logi Options+からBolt対応マウスとしてペアリングできます。Bluetooth editionはBolt対応ですが、レシーバーは同梱されません。Bluetooth設定のデバイス削除と、Options+でのBoltペアリングは別の接続経路です。

Unifyingレシーバーを使った再接続は試さないでください。外観が似ていても、Bolt製品とUnifyingレシーバーはペアリングできません。Boltを試す場合はBoltロゴがあるレシーバーかを確認します。

5. ポインターは動くのにOptions+の割り当てだけ動かない場合

ポインターと通常クリックが動くなら、まず無線経路ではなくカスタマイズ側を分けて確認します。Logi Options+を開き、接続中のMX Master 3Sが表示されるか、変更したボタンが合っているかを見ます。特定のアプリだけで動かない場合は、全体設定とそのアプリ固有の割り当てを比較します。

Options+は使用するPCへ導入するソフトウェアなので、現在操作しているPCのOptions+で設定を確認します。Options+に本体が表示されない場合は、先に前段のBluetoothまたはBoltの接続方式を照合し、Logicoolが配布するOptions+を使います。

通常クリックまで反応しなくなった場合はOptions+の割り当て問題ではないため、電源とEasy-Switchの確認へ戻ります。逆に通常操作ができ、特定アプリの割り当てだけ再現する場合は、アプリ名、割り当てたボタン、OS、Options+上の表示を記録してサポートへ伝えると症状を分けやすくなります。

6. WindowsとBluetoothドライバーを更新する

再ペアリング後もWindowsで検出されない場合は、Windows UpdateとPCメーカーが配布するBluetoothドライバーを確認します。Windows 11では、Bluetoothデバイス検出を「詳細」へ変更して再検索します。更新前にPCメーカー名と機種を確認し、他社向けドライバーは使いません。

WindowsのBluetoothトラブルシューティングツールも実行できます。省電力設定の変更は後段に残し、電源、チャンネル、再ペアリング、更新を先に終えてください。

7. 別PCと別の対応方式で原因を切り分ける

空いているEasy-Switchチャンネルを使い、別の対応PCとBluetoothでペアリングします。別PCでは動く場合、元のPCのBluetooth設定やドライバー側に範囲を絞れます。別PCでも同じ症状なら、マウス本体、充電状態、選択チャンネルを含めてLogicoolサポートへ伝える材料になります。Easy-Switchは最大3台の登録に対応します。

Boltレシーバーを所有している場合は、同じPCでBluetoothとBoltを切り替えて差を見る方法もあります。これは故障を確定する検査ではなく、どちらの接続経路で再現するかを記録する切り分けです。USB-Cケーブルは充電用なので、第三のデータ接続方式として数えません。

解決しない場合はLogicoolサポートへ

型番、底面のEasy-Switch番号、接続方式、PCとOS、LEDの点滅状態、別PCでの結果、試した手順を記録します。ポインターが動かないのか、通常操作はできてOptions+の割り当てだけ動かないのかも分けて伝えてください。自己判断で分解したり、型番説明書にない初期化操作を加えたりせず、Bluetooth editionの製品サポートから問い合わせへ進みます。

仕様確認と買い替え条件を分けて見る

仕様と向く用途を見直す場合は、MX Master 3S Bluetooth edition MX2300CRdレビューを参照してください。買い替え候補を含めて整理するなら、マウスの選び方と在宅勤務のデスク環境ハブも確認材料になります。

Easy-Switch高速点滅後もだめなら別経路へ

MX Master 3S Bluetooth editionが反応しないときは、型番と方式、電源と充電、Easy-Switchの番号、3秒長押しによる高速点滅、近距離と干渉源、Bluetooth再起動、登録削除と再ペアリングの順に確認します。Boltは別売りで、Unifyingとは互換ではなく、USB-Cは充電用です。

ポインターが動くのに割り当てだけ動かない場合はOptions+側へ分岐します。Windowsで接続自体が戻らない場合はOS更新、PCメーカーのBluetoothドライバー、別PCと別の対応方式へ進み、結果を記録してLogicoolサポートへ相談してください。