この記事は編集部の搭乗・実機検証ではありません。日本の現行ルールと航空会社の公式案内を2026-08-26確認しました。予約便の便名だけでなく実際に運航する会社と出発地を特定し、出発前に実運航会社公式を再確認してください。

先に結論:日本では機内持ち込み2個まで、各160Wh以下

日本で2026年4月24日から適用されたモバイルバッテリーの基本は、受託手荷物へ入れず機内へ持ち込み、1人2個まで、1個ごとに160Wh以下です。機内でモバイルバッテリー本体を充電せず、ほかの電子機器への給電もしません。端子を絶縁して個別の袋や保護パウチへ入れ、座席上の収納棚ではなく異常を確認できる場所に置きます1

ここでいうモバイルバッテリーは、リチウム電池を内蔵し、ほかの電子機器へ給電する目的のものです。ノートPC内蔵電池や単体の予備電池には別の分類・個数条件があるため、「リチウム電池はすべて2個まで」と読み替えないでください2

日本の出発前チェックリスト

1. 預けず、手荷物へ入れる

モバイルバッテリーは受託手荷物へ入れられません。電源を切ったスマートフォンやPCを預ける場合の規定と、取り外したモバイルバッテリーの規定は別です。バッグを預ける前に、モバイルバッテリーを手荷物側へ移します1

ANAの国際線案内も、モバイルバッテリーを1人2個までとして受託手荷物を不可とし、他社運航のコードシェア便や国・地域によって異なる規則があり得ると案内しています5。販売会社や旅行会社ではなく、実運航会社の条件を照合する理由はここにあります。

2. 本体表示のWhと個数を確認する

国土交通省の式は「Wh=mAh×定格電圧÷1000」です。計算に使うのは電池の定格電圧であり、USB出力欄の5V、9V、20V、28Vではありません。まず本体ラベルやメーカー公式資料にWh表示がないかを探し、表示が読めない場合は運航会社へ確認します1

日本の現行上限は各160Wh以下かつモバイルバッテリー2個までです。JALは、国際規定の変更によって将来100Whへ制限される可能性にも触れていますが、2026-08-26時点で未施行の案内です。現在の条件を100Whへ読み替えず、搭乗時点のページを再確認します6

3. 端子を短絡から守る

むき出しの端子はテープなどで絶縁し、購入時の容器、別々のプラスチック袋、または保護パウチで個別に保護します。鍵や硬貨など金属と端子が接触する状態を避けます1

4. 頭上の収納棚へ置かない

日本では、モバイルバッテリーを座席上の収納棚へ入れず、座席前ポケットや手元のバッグなど状態を確認できる場所に置くよう求められています。この扱いは2025年7月に国内航空会社の協力要請として始まりました4。国土交通省の2026年資料では、収納場所の項目を刑罰対象となり得る法的禁止事項と同一には扱っていません1

ただし、航空会社が運送条件として収納場所を制限する場合があります。「協力要請だから従わなくてよい」という意味ではありません。搭乗中は実運航会社と乗務員の案内に従います。

5. 機内では本体を充電せず、給電にも使わない

機内のUSBポートや座席電源からモバイルバッテリー本体を充電しません。また、モバイルバッテリーからスマートフォンなどへ給電しないことも現在の運用です。国土交通省通知は、後者を法律上の禁止ではなく協力要請と明記しており、すべての項目を一括して刑罰付きの禁止と説明するのは正確ではありません2

以前は、充電・給電中に状態を確認できる場所へ置くという案内でしたが、2026年4月24日以降は「見える場所なら給電してよい」とは扱いません。以前の協力要請と現在のルールを混ぜないようにします4,1

A1664とA1289を例にWhを読む

Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim A1664の取扱説明書は、セル容量10000mAh、バッテリー容量5000mAh・7.2V、36Whと記載しています。航空条件の照合には公式に明記された36Whを使います10

Anker 737 Power Bank(A1289製品ファミリー)は、Anker UKの公式記事で24000mAh・86.4Whと掲載されています。ただし、これは英国向け公式記事の値であり、日本向け実機ラベルの表示は編集部で確認していません。空港では手元の本体表示を優先してください11

A1664を1個、A1289を1個持つと、容量の大小にかかわらずモバイルバッテリー2個の枠を使います。両方の公称Whは日本の160Wh以下に収まりますが、これだけで特定便への受け入れを保証するものではありません1,10,11

海外便は100Wh以下でも追加条件がある

シンガポール航空

シンガポール航空はパワーバンクを1人2個までとし、100Wh以下は事前承認なし、100Whを超え160Wh以下は同社の事前承認が必要と案内しています。受託手荷物への収納、頭上棚への収納、機内での本体充電と給電も認めていません7。日本の160Wh以下という数字だけで判断せず、承認境界も確認します。

中国本土の国内線

中国民用航空局は、中国本土の国内線について、3C表示がない、表示が不鮮明、または回収対象の型番・ロットに該当するモバイルバッテリーの持ち込みを禁止しています8。これは中国を出発・到着するあらゆる国際線の共通条件として一般化しません。

中国国際航空の2026年8月4日付案内も、中国本土の国内線では鮮明な3C表示が必要とし、回収品、変形品、定格エネルギーを確認できない製品を受け入れないとしています。同社は1人2個、各160Wh以下、100Whを超える場合は事前承認という条件も掲げています9。日本のPSE表示と中国の3C表示は別制度なので、同じものとして扱わないでください。

出発前に見る順番

  1. 予約詳細で実運航会社と区間ごとの出発地を確認する
  2. 本体ラベルの型番、Wh、認証表示が読めるか確認する
  3. モバイルバッテリーの合計個数を数える
  4. 回収対象でないかメーカー公式情報を確認する
  5. 実運航会社の手荷物ページで容量、個数、事前承認、収納方法を照合する
  6. 端子を絶縁し、個別に保護して手荷物へ入れる1

国土交通省の危険物案内も、詳細は利用する航空会社へ問い合わせるよう案内しています3。乗り継ぎがある場合は、各区間の実運航会社と出発地の条件を別々に確認します。

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充電器、ケーブル、モバイルバッテリーを用途から選ぶ順序はスマホ充電アクセサリーの選び方で整理しています。2製品の用途差はA1664とA1289の比較へ進んでください。個別仕様はA1664レビューA1289レビューで確認できます。

まとめ

日本の2026年4月24日以降の基本は、モバイルバッテリーを預けず、各160Wh以下で1人2個まで機内へ持ち込み、端子を個別に保護することです。頭上棚を避け、機内では本体を充電せず、ほかの機器への給電にも使いません。法的禁止と協力要請を同一視せず、航空会社が追加する条件まで確認してください1,2

この記事は2026-08-26確認です。制度や運航条件は変わり得るため、出発前に実運航会社公式を再確認してください。