Bluetoothイヤホンの遅延は、同じ動画の同じ場面を、本体スピーカーとイヤホンで聞き比べると、切り分けを始められます。Bluetoothに切り替えたときだけ音の遅れが増えるなら、接続条件やイヤホンのモードを先に調べます。本体スピーカーでもずれるなら、動画やアプリ側も比較対象です。

ここで比べるのは「どの条件で音ずれが増えるか」です。動画で気にならなくても、操作に合わせて音が鳴るゲームでは別に試しましょう。

同じ動画で、接続先だけを変えて比べる

手をたたく瞬間など、映像と音のタイミングを合わせて見やすい短い動画を用意します。自分で撮った動画でも構いません。まず、再生速度を通常にして、次の順で同じ場面を比べてください。

  1. イヤホンを切断し、本体スピーカーで再生する。映像で手が触れる瞬間と音が合うかを見る。
  2. Bluetoothイヤホンを接続し、同じアプリ・同じ場面をもう一度再生する。音が遅れる度合いが増えるかを比べる。
  3. 有線イヤホンを持っていれば、同じ端末でも試す。用意できなければ、本体スピーカーとの比較から始める。

最初からアプリや動画も同時に替えると、何が影響したか分かりにくくなります。変更する条件は一度に1つにし、「本体では合う/Bluetoothだと遅れる」のように結果を残しましょう。

比較結果から、次に触る設定を決める

比較は原因を絞るための手順です。1回の結果だけで機器の故障とは決めません。
判断軸結果の読み方次に試すこと
本体スピーカーでもずれるイヤホンだけの問題とは切り分けられない接続を外したまま、別の動画や別アプリで比べる
Bluetoothでだけ遅れが増える無線接続・機器側の条件を先に調べる単独接続にし、対応する低遅延モードを試す
別の端末なら気にならない元の端末・アプリ・組み合わせを優先して調べる元の端末を再起動し、OS・アプリの更新状況を確認する
複数の端末でも気になるイヤホンの設定や用途への適合を調べる段階対応モード・更新情報を確認し、改善しなければ機器名と試した条件を窓口へ伝える

別端末を試すときも、できる範囲で同じ動画とアプリを使います。すべての端末で同じBluetooth接続条件になるとは限らないため、結果は故障の断定ではなく、次に調べる対象を選ぶ材料にします。

単独接続と低遅延モードを、1つずつ試す

イヤホンと再生端末を再起動し、いったん他のBluetooth機器やマルチポイントの2台目を外して試します。改善した場合は、必要な接続を1つずつ戻すと、症状が出る組み合わせを見つけやすくなります。

イヤホンに「低遅延」「ゲーム」などのモードがある場合は、その機種の操作方法で切り替え、同じ場面を再生してください。アプリ内の設定なのか、本体ボタンでの操作なのかは製品ごとに異なります。別機種のボタン操作を流用しません。

低遅延モードは、電波状況によって音が途切れやすくなる製品もあります。ずれが減っても音切れが増えるなら通常モードへ戻し、端末を近づけて再比較します。通話中はモードを切り替えられない機種もあるため、動画・ゲームの再生状態で試してください。

ゲームで遅れが残るなら、有線で比べてから買い替える

動画の再生確認だけで、ゲームにも十分な反応速度があるとは判断できません。普段遊ぶゲームで、ボタン操作と効果音のずれが気になるかを比べます。低遅延モードでも操作しづらく、有線では気にならないなら、そのゲームでは有線接続を使う判断ができます。

無線を続けたい場合は、ゲーム機やPCに対応する専用USB送信機付きの2.4GHz接続も候補です。Bluetoothのバージョン番号だけで選ばず、使う端末への対応と、実際に利用する接続方式を商品ごとに確かめてください。

接続方式を見直すのが向いている人・まだ買い替えを急がない人

同じ条件で比べ、有線では問題がなくBluetoothでだけ操作と音のずれが残る人は、ゲーム用の接続方式を見直す段階です。一方、本体スピーカーでもずれる人や、特定アプリでしか起きない人は、イヤホンを買う前に再生環境を調べましょう。

端末とイヤホンの組み合わせを選び直す場合は、iPhone・Androidで使えるBluetoothコーデックの条件で対応を整理できます。装着方法から選ぶ場合は、イヤホンとヘッドホンの違いへ進めます。