電池と3台接続ならEAH-AZ100、リズムの力強さならWF-1000XM5も試す

両機種は、片側の公称質量がともに約5.9gで、SBC、AAC、LDAC、LC3に対応します。差が明確なのは、ドライバー、電池条件、マルチポイントの最大接続台数とその制約です。

AACかつノイズキャンセリングオンという条件では、WF-1000XM5は本体最大8時間、ケースを含めて最長24時間です。EAH-AZ100は本体約10.0時間、ケースを含めて約28.0時間です。同じ設定名でも試験条件は完全に同一とは限りませんが、コーデックとノイズキャンセリング条件はそろえて比べられます。

複数端末を同時待ち受けする場合、WF-1000XM5は2台、EAH-AZ100は最大3台です。ただしEAH-AZ100の初期値は2台で、LDAC使用時は2台まで、LE Audio使用時はマルチポイントを使えません。

音と装着感は仕様だけでは決まりません。EAH-AZ100は細部や広がり、WF-1000XM5はリズム感や力強さが長所として挙げられています。耳の形と好みが関わるため、自分の音源と装着状態で比べます。

仕様の比較表

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確認項目Sony WF-1000XM5Technics EAH-AZ100
イヤホン質量片側約5.9g、Mサイズイヤーピース込み片側約5.9g
ドライバー8.4mm、密閉ダイナミック型直径10mm、磁性流体ドライバー
対応コーデックSBC、AAC、LDAC、LC3LDAC、SBC、AAC、LC3
本体の電池時間AAC・NCオンで最大8時間AAC・NCオンで約10.0時間。LDACでは約7.0時間、LC3では約5.0時間
ケース込みの電池時間AAC・NCオンで最長24時間AAC・NCオンで約28.0時間。LDACでは約18.0時間、LC3では約15.0時間
ワイヤレス充電Qi対応Qi対応
防滴イヤホン本体がIPX4相当。音導管、通気孔、マイク穴は除外イヤホン本体がIPX4相当。完全防水ではなく、ケースとUSB充電ケーブルは対象外
同時接続2台最大3台。初期値2台、LDAC時2台、LE Audio時はマルチポイント不可

数字上は両方とも片側約5.9gですが、同じ重さだから同じ装着感になるわけではありません。筐体形状、イヤーピース、耳との接触位置が違うため、重量は装着感の一要素として扱います。

電池時間は条件をそろえて比較する

WF-1000XM5は、AAC、ノイズキャンセリングオン、DSEE Extremeとイコライザーをオフにした条件などで、本体最大8時間、ケース込み最長24時間です。ノイズキャンセリングオフでは本体最大12時間、ケース込み最長36時間です。

EAH-AZ100はコーデック別の値を掲載しています。ノイズキャンセリングオン時の本体はAACで約10.0時間、SBCで約8.0時間、LDACで約7.0時間、LC3で約5.0時間です。ケース込みでは同じ順に約28.0時間、約24.0時間、約18.0時間、約15.0時間となります。

両機種を比べるなら、AACとノイズキャンセリングオンを共通条件にします。WF-1000XM5の基準は本体最大8時間とし、コーデックや音量が異なる使用例をそのまま差し引かないでください。

マルチポイントは最大台数だけで決めない

WF-1000XM5のマルチポイントは2台、EAH-AZ100は最大3台です。スマートフォン、PC、タブレットなどを同時待ち受けしたい場合に台数上の差があります。

ただし、EAH-AZ100の初期設定は2台です。3台にするにはアプリで変更が必要で、LDACを使う場合は2台までです。LE Audioを優先すると接続数は1台に固定され、LDACも使えません。Classic Audioへ戻した後も必要に応じて設定し直します。

コーデックと接続台数のどちらを優先するかを先に決めると、EAH-AZ100の「最大3台」という数字だけで選ぶのを避けられます。WF-1000XM5も、利用端末、OS、アプリ側の対応状況を購入前に確認してください。

装着感は同じ重量でも試着者によって変わる

両機種とも片側約5.9gですが、WF-1000XM5はイヤーピース4サイズ、EAH-AZ100は5サイズで、Technics側には保持を助ける成形された突起があります。

WF-1000XM5の外装を上質とする声がある一方、長時間の快適さとフィットではEAH-AZ100を選ぶ声もあります。静止時だけでなく、歩行時のずれ、圧迫、密閉を確認してください。

音はEAH-AZ100優勢の試聴結果と好みを分ける

EAH-AZ100は、低域の力感、細部、広がり、帯域バランスが強みと評価されています。WF-1000XM5は開放感、リズムの推進力、パンチのある強弱が選択軸です。

音源、音量、コーデック、イヤーピースの密閉で印象は変わります。低域の量、声の位置、細部、リズムのどれを優先するか決め、同じ条件で試聴してください。

EAH-AZ100とWF-1000XM5がそれぞれ向く人

  • AAC・NCオンで本体の長さを優先するなら、約10.0時間のEAH-AZ100を確認する
  • 3台の同時待ち受けを使いたいなら、EAH-AZ100のアプリ設定とLDAC・LE Audioの制約まで確認する
  • 細部、広がり、低域の力感を重視するなら、EAH-AZ100を試聴候補にする
  • リズムの推進力やパンチを重視するなら、WF-1000XM5も比較試聴する
  • WF-1000XM5を選ぶ場合は、WF-1000XM6が登場済みであることを踏まえ、世代、サポート、販売条件を確認する

選び方の前提は、完全ワイヤレスイヤホンの選び方で整理しています。各機種を個別に確認する場合は、WF-1000XM5レビューとEAH-AZ100レビューも参照してください。

接続台数と好む音を決めてから試着する

まず普段使うコーデックと同時接続台数を決め、その条件で電池を比べます。次に同じ曲・音量で好む音を確かめ、歩いたときのずれと圧迫まで試着してください。最大値や試聴者の勝敗だけで決めず、WF-1000XM5では現行世代との違いも確認します。